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●『失語症者は二重の不自由を経験する。1つはコトバが不自由であること、2つ目は障害が周囲の人に理解されにくいこと』と言われます。 |
●手足の障害は見た目に分かりやすいが、コトバの障害はとても分かりにくく、医療や福祉の専門職員であっても十分には理解されていないのが実情です。 |
●そこで、医療や福祉関係者を対象に、『失語症コミュニケーション講座』を開催しました。 |
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プログラム
@講義「失語症についての基礎」
A講義「失語症者とのコミュニケーション方法」
B演習「言語聴覚士とのコミュニケーション演習」
C演習「失語症者とのコミュニケーション演習」
Dまとめ
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失語症は脳卒中や事故による頭部外傷などによって起こる後天的な言語障害です。 |
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「読む」「書く」「聞く」「話す」の言語機能のいずれか、またはいくつかが不自由になり、症状の程度は人によって大きく異なります。 |
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ジェスチャーなどコトバ以外のコミュニケーション能力や知能、人格は障害されないことが多く、私たちが「コトバの通じない外国に行ったときのよう」だと想像してもらってよいでしょう。 |
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失語症の方と会話するときのコツ
@ゆっくり、簡単な表現を使う。
Aアイコンタクト(目線を合わす)、身振りを交える。
B「はい、いいえ」で答えられる質問が分かりやすい。
C絵を描いて説明する。実物を見せる。
D答えをいそがせず、じっくりと待つ。
Eコトバの誤りをいちいち訂正しない。 |
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演習
◯まず、言語聴覚士との会話の練習をします。上に挙げた「会話のコツ」をひとつひとつ演習していきます。
◯受講者3名に言語聴覚士が1名ついて、じっくり丁寧に「コツ」を学んでいきます。
◯最後に失語症の方と実際の会話をしていただきます。受講者3名に言語聴覚士1名、失語症者1名の5名グループで演習しました。 |
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参加者の感想
◯普段から仕事で失語症の方と接していますが、失語症について十分に理解していなかったので今回の講座に参加しました。やはり、分かっていないことがたくさんありました。勉強になりました。(介護職員)
◯言語聴覚士との演習を経て、実際に失語症の方ともお話をしましたが、とても難しかったです。こちらからどんどん話を誘導してしまい、失語症の方が話すのを待っていられませんでした。(ケアマネ)
◯勉強になりました。失語症の方に接する職員は、是非この講座を受講するべきだと思いました。ありがとうございました。(看護師) |
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沖縄県南部圏域地域リハビリテーション広域支援センター(大浜第一病院) |
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2009.10.21 |
2009.07.09 |
2009.07.09 |
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