介護老人保健施設は、利用者の自立した生活を営むことを支援し、家庭復帰をめざし、施設は明るい家庭的な雰囲気を持ち、地域や家庭との結びつきをめざすことを基本理念とし以下の4つの役割と機能がある。

1. 総合的ケアサービス施設

介護老人保健施設は、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練、その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うなど総合的なケアサービスを提供する施設で、それぞれの利用者が有する能力に応じて自立した日常生活を営むことができるよう支援する。

2. 家庭(在宅)復帰施設

介護老人保健施設は、明るく家庭的な雰囲気の中で、利用者の意思と人格を尊重し、常に入所者の立場に立ってサービスの提供に努める施設で、早期の家庭復帰をめざす。

3. 在宅ケア支援施設

介護老人保健施設は、地域の在宅ケアを支援する施設で、短期入所療養介護、通所リハビリテーションをはじめ、訪問看護・訪問介護・訪問リハビリテーションなど多様な機能を活かし、在宅ケア支援の拠点となることをめざす。

4. 地域に開かれた施設

介護老人保健施設は、地域や家庭との結びつきを重視した開かれた施設で、市町村、居宅介護支援事業者、居宅サービス事業者、他の介護保険施設、保険医療サービスまたは福祉サービスの提供者との連携に努めるとともに、地域の住民にも開かれた施設である。老健施設“はまゆう”の基本理念としては、以上の介護老人保健施設の理念と、おもと会基本理念及びおもととよみの杜基本理念を根底に、21世紀に老健施設が果たすべき役割を目指す。常に自立支援と利用者本位の視点を念頭に置き、利用者や家族が何を望んでいるのか、何が最も利用者や家族のためになるのかを考え、利用者の基本的人権の尊厳を守る立場にあることの自覚を持って、高齢者のケアの向上に貢献する。